要旨:
「アニメーションとは何か」私はその問の答に「アニメート」そして「光」というキーワードをあげたい。光により生み出されるのは色彩と影である。光により様々な色彩がうみだされると、我々は視覚から得た色彩から感情を誘導されていく。(第1章)一方、影は色彩も華やかさもない。あるのは足下にある自分とそっくりな輪郭だけだ。我々自身も日常生活においてその存在を忘れてしまう時の方が多いだろう。しかし、影もまた光がなくては生まれない。色彩は様々な場所にあふれているが、自分の影となると自分の足下にしか存在しない。自分の足下にまとわりつく影は何者か。過去に発表された、影をテーマとして扱っている作品を読み解きながら、影とは何なのか考察していく。(第2章)こうして、得られた光と影の性質の解釈をもとに、影絵アニメーション作品《約束》を制作した。《約束》は生のあり方に対する疑問からつくられた母と子の愛の物語である。本作は私が光と影を技術的にそしてテーマで制作した他2作品《青春》《A brightening lifも》を経て制作された作品である。本論文ではそれらの経験や考察を紹介しながら《約束》の制作動機から可能性までを解説した。(第3章)
修了制作
一年次制作
