要旨:
この論文は文字のアニメーションがどのような特徴を持つか,修了作品「Scripta volant」
の分析を通して考察したものである。考察は以下の三点を中心に行った。
1. 間テクスト性。一つのテクストから複数の作者がどのように表象されるか。
2. 筆跡学。コマ撮りされた手描き文字がどのような特性をもつか。その時文字はどのよ
うな記号となるのか。
3. 痕跡。ズレや痕跡が記号、それ自身とは別の意味を生み出せるか。
考察の結果は以下の通りである。
・テクストは重層的な表象の空間を持つ。
・アニメートされた文字は身体性が分裂し、書き手の起源は消失する。文字は絵になった
り、本来の意味とは別の意味を持つことが出来る。
・痕跡は記号となり得る。
修了制作
