本論文は、人形アニメーションが鑑賞者に与える「情動的共感」の可能性について考察するものである。共感を「認知的共感」と「情動的共感」に整理した上で、実写、商業アニメーション、人形アニメーションの感情表現を比較し、人形アニメーションが特に受動的共感を生みやすい表現形式であることを論じた。その要因として、人形が「モノ」と「生き物」の中間的存在として認識される点と、手作業によるアニメートが生み出す偶然的な「揺らぎ」が感情表現を補強する点を指摘した。スージー・テンプルトンの『Dog』(2001)、および川本喜八郎 の『蓮如とその母』(1981)の分析を通して、人形アニメーションが鑑賞者に強い情動的没入と共感をもたらす可能性を示した。
修了制作
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一年次制作
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