大原せい「ストップモーションにおける素材論」

修士小論文・作品

 本論文では、ストップモーションアニメーションにおける「素材」の重要性に着目し、その特性を活かした表現について論じている。筆者は高校時代にストップモーションに出会い、その立体的な表現や制作者の意志をダイレクトに反映できる自由さに魅了された。以降、自身の制作を通してストップモーション特有の素材の質感や特性について研究を
し、独自の表現方法について模索している。
 まず、粘土、毛糸、紙など多様な素材がストップモーションに用いられている例を挙げながら、それぞれの質感や特性が作品の雰囲気や動きにどのように影響を与えるかの分析を行った。そして、自身が今注目して研究している複数の素材を組み合わせた時の効果について、2つの似た素材では作品の統一感を持たせつつ表現の幅を広げられる点と2つの異なる素材でのそれぞれの特性が新しい表現を生み出し、より広い表現の可能性が見いだせることを考察している。
 その後自身の制作した作品である、毛糸や羊毛フェルトを使った作品『×-kakeru-』や、粘土と紙を用いた作品『ぼくの!』などを通して、それぞれの素材の選択や表現方法が作品テーマとどのように結びついているかを分析をし、実際に制作をしてみてどうだったのかを再確認した。また、素材の特性を十分に活かせなかった場合での、テーマの伝達や作品の完成度に影響を与える点についても指摘している。
 結論として、ストップモーションでは素材の特性を深く理解し、それを最大限に活かすことが重要であると考え、自身の手で素材を扱う経験を重ねることでより良い作品表現に繋がると考える。

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修了制作

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一年次制作

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