本研究は、アニメーション作品『プロメテウス 2025』の制作過程を中心に、人工知能(AI)と人間の協働がアニメーション創作においてどのように機能し得るのかを、身体性(embodiment)の観点から検討するものである。近年、AIは画像や動きを高度に生成できる技術へと発展しているが、その成果物はしばしば人間の身体的経験から乖離した違和感や浮遊感を伴う。本研究は、こうした特性が単なる技術的未完成さの問題ではなく、身体的労働や感覚の不在に起因するのではないかという問題意識から出発した。
AIアニメーション制作手法のうち画像生成方式に着目し、すでに動きを含む映像を変換する方式と、静止画像を補間して動きを生成する方式において現れる視覚的特徴を整理・分析した。特に、AIが生成する動きに見られるメタモルフォシス的な変形や、過度に滑らかな運動が、身体的実在感の欠如へとつながる点を検討した。その上で、『プロメテウス 2025』では、AIが生成したデジタルイメージをそのまま使用するのではなく、出力されたイメージに対してガラス上へのペインティングという物理的制作過程を重ねる手法を採用した。
制作過程において、私は指を用いた直接的なペインティングを行い、指紋や揺らぎを画面上に残した。それらを再撮影・編集することで、最終的なアニメーション作品を構成している。本研究は、この制作過程を通して、AIが生成したイメージや動きが、人間の身体的介入によってどのように再解釈され、物質化され得るのかを一つの実践例として提示するものである。本研究は、AIアートを肯定あるいは否定することを目的とするのではなく、AIを用いたアニメーション制作において、人間の身体性がどのように関与し得るのかを検討するための基礎的な議論として位置づけられる。
修了制作
Vimeo / Youtube にアップロードされ次第、掲載します。
一年次制作
Vimeo / Youtube にアップロードされ次第、掲載します。
